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屋外タンク貯蔵所-形状による分類-

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屋外タンク貯蔵所-形状による分類-

屋外タンク貯蔵所-形状による分類-

一言にタンクと言っても様々なものがあります。そのかで代表的なものを紹介しようと思います。

 

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屋外貯蔵タンクとは

屋外タンク貯蔵所を構成する要素の中で中心となる液体の危険物を貯蔵するための容器です。

構造としてタンク本体は屋根部、側板部、底板部で構成され、それらは「危険物の規制に関する政令第11条第1項第4号」により鋼板で作ることが定めだれています。また消防法により屋外貯蔵タンクは容量により区分されます。

そして、内容物や大きさの兼ね合いで屋根の形状に特徴がありそれででタンクの形式を分けることができます。

屋外貯蔵タンクの屋根の形状による分類

・固定屋根

最も一般的な形状のタンクです。屋根の形状が円錐のコーンの様な形式の円錐屋根タンク(コーンルーフタンク)と、野球のドームの様な球面状の屋根の球面屋根タンク(ドームルーフタンク)があります。

なお、円錐屋根タンクの場合図のように支柱で支えるものと、内部のトラス構造の骨組みで屋根を支えるものがあります。

タンク形式の特徴

屋根と貯蔵物の液面との間に空間がある為貯蔵物が揮発しやすいので、内容物は揮発性の低い物が適しています。また、雨水が侵入しないため貯蔵物の品質管理がし易いことも特徴の一つです。

 

・浮き屋根

屋根板がデッキ形と言われる平たい落し蓋のような屋根が内容物の増減に合わせ上下に動く形式で浮き屋根式タンク(フローティングタンク)と呼ばれます。

浮き屋根の部分でさらに細かく分類されます。上図は浮き屋根が一枚の形状なのでシングルデッキ、これが2重板で空間があればダブルデッキなどと分類されます。また、屋根の可動は”浮き”として設置されているポンツーンやフロートによる浮力で行われ内容物の受払による液面の変化で上下します。

タンク形式の特徴

この浮き屋根式タンクは比較的大型のタンクに見られます。貯蔵物の液面に落し蓋の様に屋根板が浮かんでいるので貯蔵物と屋根の間に空間がなく揮発性の高いものに適しています。ただし構造上雨水が入りやすいことも特徴の一つです。

 

・浮き蓋付き固定屋根

これは円錐状または球面状の固定屋根の内部に内容物の増減で動く浮き蓋(インナーフロート)を設置したタンクの形式です。

タンク形式の特徴

この浮き蓋付き固定屋根タンクは、固定屋根タンクと浮き屋根式タンクの良いところを併せ持ったタンクです。固定屋根がある為、雨水が侵入しにくく、また浮き蓋が貯蔵物の液面と接しているため揮発性の高いものでも揮発しにくい特徴があります。固定屋根の形状(円錐型、球面型)や浮き蓋の形状で様々な形式があります。

 

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