用語集
雑多ですがプラント業界でよく出てくる用語を少しずつですが纏めていきます
一般
名称 | 記号 | 表記の内容 |
---|---|---|
配管用炭素鋼鋼管 | SGP | S:Steel G:Gass P:Pipe |
水道用亜鉛めっき鋼管 | SGPW | S:Steel G:Gass P:Pipe W:Water |
熱影響部、HAZ部 | 溶接や切断などで組織や冶金的性質、機械的性質が変化を生じた溶融していない母材部 | hert-affected zone |
余盛 | 開先又は隅肉溶接で表面から盛り上がった溶接金属 | weld reinforcement excess weld metal |
割れ、き裂、クラック | 熱的又は機械的応力の為引き起こされる局部的不連続部 | crack,cracing |
内部きず | 試験体の内部に存在するきず | intanal flow |
溶接割れ | 冷却または応力の影響で発生する固相の局部破壊による不連続部 | weld crack |
横割れ | 溶接線に対して直行方向生じる割れ 溶接金属内だけでなく熱影響部や母材にも発生する |
transverse crack |
縦割れ | 溶接線の平行方向に走る割れ | longitudinal crack |
止端 | 母材の面と溶接ビードの表面が交わるところ | toe of weld |
止端割れ | 溶接部の止端から発生する割れ | toe crack |
クレータ割れ | 溶接終端部のくぼみ(クレータ)に発生する割れ | crater crack |
クレータパイプ | アーク溶接のビード終端のくぼみに発生した円筒形状のきず | craer pipe |
ビードの下割れ | ビードの下側に発生する割れ | underbead crack |
アンダカット | 母材や既設溶接部に新たに溶接してその止端部にできた溝 | undercut |
オーバーラップ | 溶着金属が止端で母材に融合しないで重なった部分 | overlap |
融合不良 | 溶接境界面が互いに溶け合っていない状態 | lack of fusion incomplete fusion |
ポロシティ | 溶融中に発生し気泡やブローホールなどの総称 | porosity |
ブローホール | 溶接金属中に発生する球状の空洞 | blow hole |
ウォームホール | ガス放出で溶接金属に発生する筒状の空洞 群集し魚骨上に分布、表面に開口する場合もある |
worm hole |
パイプ | 材料の凝固収縮による気泡や空洞が圧着されず残ったもの | piping |
異物 | 材料の中に混入した本来の材料とは違う他の物質 | foreign material |
異種金属巻込み | 溶接金属に巻込まれたタングステンや銅などの異種金属 | matallic inclusion |
非金属介在物 | 金属の凝固過程で非金属が析出または巻込まれたもの | non-metallic incluion |
スラグ巻込み | 溶着金属中や母材との融合部にスラグが残ること | slag inclusion |
酸化物の巻込み | 溶接中に金属酸化物が巻込まれ溶接金属内に残留すること | oxide inclusion |
サルファバンド | 鋼材中に硫黄を多量に含有する部分が帯状に偏析した層 | sulphur band |
サルファ割れ | 硫黄の偏析が層状に内在している材料を溶接したため 低融点の硫化鉄共晶が原因となり発生する一次粒界割れ |
sulphur crack |
溶落ち | 開先の反対側に溶け落ちた溶融金属 | burn through |
たれ | 両面溶接の場合の既に肉盛されている側や 片面溶接の場合に開先面を突き抜けて飛び出した余分な溶接金属 |
excessive penetration |
高温割れ | 溶接部の凝固温度範囲やその直下のような高温で発生する割れ | hot crack |
再熱割れ | 溶接部を再加熱したため発生する割れ | reheat crack |
低温割れ | 溶接後、溶接部温度が常温付近に低下してから発生する割れ 下割れや止端割れは低温割れに属する |
cold crack |
残留応力 | 温度こう配又は外力の無い状態で材料内部に残っている応力 | residual stress |
残留ひずみ | 温度こう配又は外力の無い状態で材料名部に残っているひずみ | residual strain |
応力腐食割れ | 腐食と引張応力との相乗作用によって生じる割れ | stress corrosion cracking |
遅れ割れ | 引張応力のかかった状態である程度時間が経過した後に 塑性ひずみを生じることなく発生する割れ |
delayed crack |
ヘアークラック、毛割れ | 表面に表れる微細なひび割れ | hair crack |
ミクロ割れ | 顕微鏡などで約50倍以上に拡大して初めて検出される様な微小割れ | micro crack |
溶込み不良 | 溶接仕様や設計に対し実溶け込みが不足している状態 | lack of penetration |
損傷 | 使用環境によって物理性質に永久変化が起こり性質が低下すること | deterioration |
すりきず | 取り扱い中に出来た連続又は断続した線状のきず | scratch |
孔食 | 局部腐食が金属内部側に向かって進行する局部腐食 形状は孔状 |
pitting corrosion |
ピット | 製造工程や腐食により表面に生じる小さなくぼみ | pitting,pit |
ピンホール | 製品にできた微細な孔 | pinhole |
評価
非破壊検査の評価判断
用語 | 意味 | 英語表記 |
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合格基準 | 検査を実施して、それを合格と判断する基準 | acceptance criterria |
判定基準 | 非破壊検査を実施し、要求水準を満たしているかを判断する基準 | acceptance criterriaacceptance standard |
判定 | きずが要求基準を満たしているか否か決定すること | evaluation |
判別 | 指示評価の対象となるか否か、または疑似的なものか分類すること | interpretation |
指示(指示模様) | 非破壊検査において試験体に現れた模様や、表示機に表示された画像や数値 | indication |
評価対象指示 | きず指示で判定対象となるもの | relevant indication |
評価対象外指示 | きず指示で判定対象とならないもの | nonrelevant indication |
疑似指示 | 不連続部や不完全部以外の状況に起因すると解釈されるもの | false indication |
きず | 非破壊試験の結果から不連続部又は不完全部と判断されるもの | flaw |
きず高さ | きずの板厚方向の寸法 | flaw height |
きず深さ | きずの探傷面や基準面からの最短距離 | flaw depth |
欠陥 | 規格や仕様書で規定された判定基準を逸脱し不合格となるきず | defect |
欠陥高さ | 欠陥の板厚方向の寸法 | defect height |
欠陥深さ | 欠陥の探傷面や基準面からの最短距離 | defect depth |
健全部 | 非破壊検査の結果、異状がないと判断された部分 | sound area |
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溶接関連の用語
溶接
溶接の基本用語
用語 | 意味 | 英語表記 |
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溶接 | 2個以上の母材を,接合される母材間に連続性があるように,熱,圧力又はその両方によって一体にする操作 注記 1 溶加材を用いても,用いなくてもよい 注記 2 溶接にはサーフェシングを含む |
welding |
金属溶接 | 金属の溶接 | metal welding |
プラスチック溶接 | プラスチックの溶接 | plastics welding |
溶接方法 | 加圧の有無,溶加材の有無,母材を溶融するか しないかなどの溶接の方法 |
welding process |
エネルギー媒体 | 溶接に必要なエネルギーを供給する物理現象。 注記 母材へ伝達するものと,母材内部で転換する ものとがあり,固体,液体,気体,放電,放射, 物体運動,電流,その他に区分される |
energy carrier |
圧接 | 大きな機械的圧力を加えて行う溶接 | welding with |
融接 | 溶融状態において材料に機械的圧力を加えずに行う溶接 | fusion welding |
ろう接 | はんだ又はろうを用いて継手とのぬれ現象及び すき間の 毛管現象を利用し,母材をできるだけ溶融しないで接合 する方法。はんだ付及びろう付の 総称 |
soldering/brazing |
サーフェシング | 所要の性質,寸法などを得るために母材表面に層を加え る操作 | surfacing |
メルトラン | 溶加材は使用しないで,母材表面にフレーム,アーク, 電子ビーム,レーザなどの溶接熱源を走査し,形成した ビード。なめ付け溶接ともいう |
melt run |
ビートオンプレート | 母材表面に溶加材を用いて行う 1 パス溶接。BOP 溶接ともいう | bead on plate |
化粧盛 | 主に表面品質と外観とを改善するために行うパス | cosmetic pass |
ジョイニング | 二つ以上の母材を永久接合する方法 注記 サーフェシングとの対比で定義されている |
joining |
スタッド溶接 | 母材にボルト又は同様なピースを接合する溶接 | stud welding |
母材 | 溶接又は切断される材料 注記 棒,板,形,管又は組立材の形状がある。 |
parent material |
溶接材料 | 溶接中に用いられる溶加材,ガス又はフラックス, ペー スト,その他の消費材料の総称 |
welding consumables |
溶加材 | 溶接中に付加される材料 フィラーメタルともいう | filler metal |
溶加棒 | 棒状の溶加材 | fillerrod |
フラックス | 溶接のとき,母材及び溶加材の酸化物などの有害物を除去し 母材表面を保護し,又は溶接金属の精錬を行う目的で用いる 材料 |
flux |
溶接装置 | 溶接に用いる装置 注記 全ての溶接装置に適用されるが,一般に幾つかの 構成単位が集まったような装置,例えば, 自動アーク溶接機などは“welding set”という |
welding equipment |
溶接変圧器 | 溶接電流を供給するために用いる変圧器 | weldingtransformer |
トーチ | ガス炎,ガスシールドアーク,プラズマアークなどを 利用して金属その他の材料の加熱,溶接及び切断を 行うときに用いる器具。抵抗溶接ではガンともいい, ガス炎を用いる場合には吹管,ブローパイプともいう |
torch |
手溶接 | 溶接操作を手で行う溶接 | manual welding |
半自動溶接 | ワイヤの送給が機械化された溶接 | partly mechanized welding |
自動溶接 | 母材の供給を除く操作が自動化された溶接 注記 溶接中の溶接条件の人為的調節は可能 |
fully mechanized welding |
ロボット溶接 | あらかじめプログラムされたマニピュレータを用いる 全自動溶接。 |
robotic welding |
工場溶接 | 現場溶接と区別する場合,一般の工場屋内で行う溶接 | shop welding |
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